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余舫雲竹斎のコラムへ 冨米斎の文房四宝Q&Aへ
文房四宝に関する書籍のうち、特に役立つもので現在比較的入手可能なものを中心にご紹介しています。
■硯籍解題 ■墨籍解題 ■筆籍解題 ■諸籍解題

名  称:『三清書屋・筆』
言  語:日本語・中国語
著  者:公森 仁(中国語訳者:杜暁帆)
発  行:中華書局
発行年月:2005年4月北京第1版第1次印刷
サ イ ズ:変形A4(16開本) 196頁
中国定価:680.00元
ISBN:7-101-04627-4/J・22
概  要: 日本人の書家、公森仁氏が、中国の出版社から発行したという珍しい本。解説は日本語と中国語の両方で書かれています。“一般の筆”にこだわって収集したコレクションを、カラー図版130片におさめた労作。今や、中国のかつての名筆を伝える貴重なコレクションといえるでしょう。
 発行間もないものですが、北京琉璃廠近辺の書店には皆無です。価格から言っても、公森氏が私的に作った感のある本ですので、興味のある方は目に付いたときに入手しておかれることを勧めます。

名  称:『筆』
言  語:日本語
著  者:木村陽山
発  行:大学堂書店
発行年月:1975年10月3日初版発行 1975年11月28日再版発行
サ イ ズ:A4 201頁
定  価:6000円
ISBN:
概  要: 京都の書家、故・木村陽山氏が中国と日本の筆について取りまとめたもの。京大の学者の協力の下、筆の歴史的な変遷や筆匠についてよく調べられています。特に、近代中国の筆匠についての部分は、今では中国でも知る人が少なく、極めて貴重な資料といえるでしょう。雑誌「墨」などに掲載される筆に関する文章は、この書物からの又引きが多いように思います。
 なお、図版等に関しては、日本の筆に偏りがちなのは、致し方ないことなのでしょう。
 木村氏のコレクションは、かつて成田書道博物館で展観されたことがあるそうです。

 
名  称:『文房私宝 筆』
言  語:日本語
著  者:小林勧掌
発  行:高千穂書房
発行年月:1997年11月7日 初版第1刷発行
サ イ ズ:A4 223頁
定  価:4500円(税別)
ISBN:
概  要: 書家の小林勧掌氏が、好きが高じて作った感の本。清末から民国、文革前ぐらいの実用筆を中心に、白黒写真を掲載。筆の歴史から構造や修理の仕方など、内容に富んでいます。すでに著者のところに数十冊しか在庫がないようですので、目にしたら購入することをお奨めします。

 
名  称:『筆史』
言  語:中国語
著  者:梁同書
発  行:
発行年月:年月第1版第1次印刷
サ イ ズ:線装本 1冊
定  価:
ISBN:
概  要: 中国の筆に関する典籍は非常に少ないのですが、清朝時代に唯一まとまった形で存在するのがこの書籍です。清代中期までの筆匠の名前は、この書物に拠ることが多いのです。著者の梁同書(1723-1815)は、字を元穎、号を舟山、浙江銭塘(今の杭州)の人。官は翰林院待講に至ったエリート官僚で、書法家として知られていました。
 掲載のものは、明治時代に名工として知られた日本の筆匠・高木壽穎が再版したもので、題字や序文など日本人と日本に縁のある楊守敬などが書いています。

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